いつもの駅。
野ざらしのプラットホームには、雪が舞う。
灰色の空に風はなく、音のない空気は体を芯から凍りつかせようとする。
すると、目の前を「あの人」が通る。
胸が高鳴る。
目の前を通り過ぎるまで、じっと目を伏せ、彼が通り過ぎたら、その姿を盗み見る。
手袋をしていても、指先はかじかんだまま。その手を口元に引き寄せて大きく口を開けて温かい息を吹きかける。
「あの人」はマフラーもしないで、鼻を真っ赤にしている。寒くないのだろうか。
ああ、なんてことだろう。
リアル・ヤツフサがいる…!
…ふう。しょっぱなから恋愛小説モードでお届けしました。廉価版・みちゃったシリーズ(某Kポリさん丸C)
本当に、いるんですよ。いつも同じ電車に乗るヤツフサが。
髪型、あのワンコ髪型と一緒ですからね。すごいです。整髪料で両耳の髪の毛固めてあるようですから、間違いありません。ヤツフサヘアーです。
きっと、今に隣には髪の毛を立て耳にみたてた彼女が立つに違いない。
それから、余談ですが、最近うちのインターフォンがおかしいです。
「ピンポーン」
妹「あれ?誰だろう」
母「んー?出てー」
妹「うん!」
パタパタと妹の足音。
妹「あれ?出ないよ」
母「あーわかった。勝手に鳴ったんだよ」
妹「へえー」
…ちょっと待て。勝手に鳴るってなんだ。
私「ねえ、なんで勝手になるのさ」
母「ああ、最近勝手にインターフォンがなるんだよねえ。誰もいないからさあ。寒さのせいじゃない?」
そ、そうなのか?
その後、母も妹も出かけ、一人洗濯物をたたんでいると、
「ピンポーン」
私「うわ、ちょっと待ってくれ…!(階段下りる)」
私「はーい」
私「あ…れ?誰もいない」
と、また同じ現象が。
うちのインターフォンは、カメラつきなので、そこから見ても人影なし。窓から玄関が見えるのでそこから見ても人影なし(障害物なし)。そして庭にも遮蔽物なしで誰もいない。あとは道路だけど、そこも人っ子一人なし。
けっこう怖いんですが。霊とかそういうのはまったく見えないので、多分故障ですが、もし霊とかいて、チャイム押してってるなら、
すごい迷惑。
順番にピンポンダッシュとかだったら、蝶イヤ。
ちなみに、うちはテレビも寒がりみたいです。寒冷前線と、外の気温が低いと全然つかない…とは母談。
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